献灯使 (講談社)

外来語を中心に言葉が消えていき、若い世代になればなるほど、身体も衰えていく世界の日本で暮らす100歳を超えても壮健な義郎とひ孫の無名。一体何が起きたのか?どうしてそうなったのか?は明確には語られず、断片的に彼らの日常から見えてくるだけ。
彼らの向こうに広がる世界が不気味な緊張感を読み手に与えてくれます。終末のような世界でも人は生きる。