
認知症を患い秋田で暮らす母と東京で家庭を持ち、仕事をしている娘。
フリーライターである井川直子さんが母の介護をせず、そばにもいない自らを「不肖の娘」として母との事を綴る『不肖の娘でも』。
母の誕生日に向けて父と母のためにと書き始めた本作は作者と同様に親と離れて暮らす方のみならず介護で近くで暮らす方にも響く作品ではないでしょうか?時間が経ったからこそ書ける、気づける事、母娘を中心とするエピソードは読者の胸を揺さぶります。
店主は美容師さんの対応の一節で感極まってしまいました。
母や父や身近に人に不肖ではあるけれど自らが優しくありたいなと思いました。
Today’s book is about a story of a mother who had dementia in Akita prefecture and a daughter who lives in Tokyo.
It’s described by the daughter.
Sympathetic story not only for families in the same situation but for almost all sons and daughters.