
昭和という時代はすでに去り、平成も間も無く終わろうとしています。『昭和の犬』には一人の女性の半生を通じて、昭和の大きなうねりの中で営まれた日常が描かれています。その傍らには常に犬(と猫)がいました。
作者が巻末で「もの言わぬ犬(ときに猫)の傍らで、時の流れを、静かに語る話」と書かれている通りのお話ですが、傍らにいる生き物の存在がなんとも愛おしいです(噛むのは困るけど)。
Today’s book is a fine novel about a women who lives through Showa era. The atmosphere of the time (during 1960’s- 1990’s) is described well through this women’s life.