チェコの十二ヵ月(理論社) 2018/6/17 現在チェコで暮らしている画家の出久根育さんによるエッセイ『チェコの十二ヵ月』を読んでいるとロシアなども含む東欧の雰囲気が、幻想的な著者のイラストと相まってふんわりと浮かび上がってくるように読み手に伝わってきます。 バスの停留所で隣になった女性からコンサートに誘われたり、電車の中での芝居の話など本当にそれは現実なのかと思うくらい素晴らしく、幻想第四次の世界にいつの間にか迷い込んでしまったのではないか思う、現実と幻想が折り重なるような1冊です。