文字もなく簡素なデッサンスケッチのような絵だけで構成される絵本『アンジュール』は犬が車から放り出されるシーンから始まります。車を必死に追いかける犬。簡素な線だからこその躍動感。遠吠えをあげる場面や路地をさまよう場面に胸が潰れる気持ちになります。
最後の場面に救われますが、捨てられた傷、ずっと残るんですよねぇ。。。
この絵本を読むといつも是清君という犬を思い出します。車に乗るのが大好きで「くるま」と言うと寝ていてもガバッと起きて、いそいそと車に向かいます。乗り込むといつも寝ているのですがその様が大変可愛かったのをよく覚えています。けれど飼い主さんが「多分車で連れてこられて置き去りにされたから置いて行かれないように車にはすぐ乗るんじゃないかなぁ」と言っていたのを聞いて本当に胸が塞ぐ思いでした。
それでも犬は人を慕ってくれるんだから、ありがたいなぁ。泣けるなぁ。
Today’s picture book starts from the shocking scene that someone throw a dog out of the car. There is no text and all illustrations and it looks like rough sketching.
These sketches are moving as if they had life in them. Great story and wonderful illustrations.
WEBSHOPにも登録しています。
https://nenoi.thebase.in/items/34971852
