みな、やっとの思いで坂をのぼる(ころから)

1950年代後半から70年代の高度経済成長期の日本はその発展と合わせ鏡のように出てきたものが公害に起因する病気、公害病でした。『みな、やっとの思いで坂をのぼる』には公害病の中でも特に被害の大きかった四大公害病の一つ水俣病に苦しむ人たちの声を主として纏めた一冊です。世界的な写真家ユージン・スミスが取材の過程で暴行にあいながら『MINAMATA』としてまとめ世界的にもセンセーショナルを巻き起こした水俣病。この本を読んでいると何故2009年にもなって水俣病に関連する新しい法律が制定されたのか、そしてそこに住む人、患者となった人たちの苦しみが肺腑をえぐるように読み手に染み込んできます。タイトルの『みな、やっとの思いで坂をのぼる』は坂の上に位置する相談所を訪れた患者の言葉です。

Japan had the period of high economic growth in the end of 50’s to 70s. At that time there were many pollution diseases appeared. one of the biggest pollution diseases is MINAMATA disease. This book mainly consists of voices of patients of Minamata disease.