旅する木(文藝春秋社)

本を読んだ後で、その全てを覚えている事はなかなかないですが、ふとした一節がいつまでも心に残り、何年経っても忘れらない事がしばしばあります。『旅する木』はアラスカの写真で有名なカメラマン星野道夫さんが綴った、エッセイなのですが店主にとってはまさにそんな忘れられない一節が幾つもある作品です。

忙しい都会の暮らしにバタバタしている時でもアラスカのザトウクジラは飛び上がっているのかもと想像できる事。著者の没後20年を経てもなお多くの人の心に忘れられない一節を届けてくれます。店主は「ガラパゴスから」の章内の一節が特に好きです。