夕凪の街 桜の国(双葉社)

73年前の今日8/6、広島に原子爆弾が投下され多くの人が亡くなりました。『夕凪の街、桜の国』はその広島を舞台にした漫画です。原爆の投下から10年後の日常を描いた『夕凪の街』は「はだしのゲン」のように熱血、ひたむきでもなく、丸木夫妻の原爆の図のようにおぞましくもなく淡々と日常をほのぼのと描いています。そこに爆発という現象は既に無いのにシミのようにしみこみ、日常を侵略していく原爆に恐怖します。

現代が舞台の『桜の国』には連綿と続く喜びのような、悲しみのようなものが混じり合う人生の美しさを桜に仮託しているような印象を持ちます。

映画にもなった『この世界の片隅に』と共に世代を問わず広く読まれて欲しいと思う作品です。