湿地(東京創元社)

人口33万ほどの小さな国アイスランドがサッカーW杯で好試合を演出し話題になっています。

『湿地』はそんなアイスランドの首都レイキャビクを舞台にしたミステリー小説です。アパートの地階に住む老人が部屋で死んでいるのが発見される。突発的な犯行でずさんで不器用な「典型的なアイスランドの殺人」と思われたこの事件は思わぬ展開を見せていきます。

ドラッグに依存する主人公の娘や折に触れて登場する人間関係の繋がり方に小さい国であることのリアリティーを感じさせます。

本筋の内容もさる事ながら、人名や風景の描写にレイキャビクが垣間見えるような気がする1冊です。