死を悼む動物たち(草思社)

近しい存在に先立たれるのは人間にとってわが身を削られるように辛い事ではないかと思います。しばしばそれは生物の中で人間のみが持ちうる特質だと言われたりもします。

『死を悼む動物たち』は一般的な印象と違い動物たちもまた死を認識し、戸惑い悲しむこともあるということを示してくれます。それは人間同様、時には種を超え見られるといいます。

喪失の悲しみは、「人間」「猿」などの種による特質ではなく、各々が近くにいる存在とそれまでに育んできた友情、愛情の有無によるのではないでしょうか。

死を通じて今ある生もまた改めて見つめ直す機会となる1冊です。