死を生きた人びと(みすず書房)

サブタイトルに「訪問診療医と355人の患者」とありますが『死を生きた人びと』は在宅医療を勧める本ではありません。

終末期を迎えた患者とその周辺の方々にどんな事があったのか医師である著者がまとめた本です。看護する側はもちろん大変だけどされる側にも辛い部分はある事、入院させるお金がなく在宅を選択したケースなど様々な事例を通して浮かび上がってくる現実。

穏やかな筆致に静かに灯る著者の思い。

超高齢化社会を迎えている日本では死はすぐそこにあるはずなのになんだか遠くにあるような気がする昨今、ぜひ手にとって読んでほしい本です。