丘の上のバカ(朝日新聞出版)

 「僕らの民主主義なんだぜ2」とサブタイトルがつけられた今作『丘の上のバカ』は前作の流れを踏襲しつつも一つのメッセージを絶えず感じます。

それは「自分ならどうするのか?を考えてみよう」。既にある事に対して行動する事はともすれば「バカ」と呼ばれることもあります。作者の高橋源一郎は「丘の上のバカ」のいる風景が単純に好きだし、その「バカ」は民主主義の新たな担い手となるかも知れないと述べます。時にその答えがバカと言われようと「自分ならどうする?」を考え続ける事は難しいかもしれない。

けれどプニュクスの丘で生まれた民主主義のメンバーである我々は既に丘の上にいると店主は思います。「私たち」でも「ぼくら」でもなく「あなた」に答えではなく、問いかけを送る一冊です。