広告は私たちに微笑みかける死体 (紀伊国屋書店)

1990年代、ある会社の広告キャンペーンが世界中で話題なりました。湾岸戦争で戦死した兵士が最後に着ていた衣服を写したポスター、エイズ患者の最後を看取る家族を写したポスターなど戦争、人種差別や環境問題などについて一枚のポスターで表現したものでした。

オリビエーロ・トスカーニのディレクションによるイタリアのアパレル企業ベネトンが行ったこの一連の広告キャンペーンは広告とは何かのみならず、表現とは企業活動とは何かなど多くの提言に満ちています。トスカーニが自身の広告哲学、広告が抱える問題を述べた『広告は私たちに微笑みかける死体』は97年に刊行されましたが、彼の指摘は今もって新鮮でセンセーショナルです。社会的動物である我々もまたどう生きるべきかを改めて考える必要を感じさせる一冊です。こちらは古書になります。