この世界の片隅に(双葉社)

本日、当店でコーヒーを召し上がられたお客様から、ご自身の疎開先でのお話しをお伺いすることができました。戦争を知らない世代である店主がどんなに戦争は嫌だと言ってもその言葉は心からの思いにもかかわらず、どこか実感に欠け、上滑りをしてしまいます。なので体験された方から直接お話しをお伺いできたのは本当に貴重でした。

『この世界の片隅に』もまた戦争を経験していない世代の方の作品ではありますが、地に足のついた血肉の通ったものとして戦争を戦時下の日々を描き出しています。この作品は映画にもなっているのでご存知の方も多いかと思いますが、戦争に美談なんかない事をあっけないまでに明白に教えてくれます。お客様の「当時みんな洗脳されちゃっているから、お国のためにって出て行っちゃうの」という言葉は物語終盤の主人公と重なるものがありました