「ジェリクルキャッツを知っているか?」と聞かれてピンと耳を立ててしまう貴方はかなりのミュージカル好きと思われます。『キャッツ – ポッサムおじさんの実用猫百科』はキャッツの原作となったT・S・エリオットの猫にまつわる詩集です。
あくまでも原作なので、ミュージカルの『キャッツ』そのものとは異なるのですが、この一連の詩を読んでいると頭の中でロイド・ウェーバーの名曲の数々が流れてきたりします。エドワード・ゴーリーによるイラストも詩のリズムに合わせて踊っているようで、魅力溢れる一冊です。巻末の注釈もいいです。